平成19年度査察(マルサ)の概要
2008年6月17日(火) 9:35
■脱税の状況
○ 平成19年度中に処理した事件に係る脱税額は、総額で353億円(前年より49億円、16%の増加)、そのうち告発分は309億円(前年より31億円、11%の増加)。
○ 告発した事件1件当たりの脱税額は、平均で1億9,500万円(前年より2,800万円、17%の増加)。
■告発の多かった業種・取引
1位商品・株式取引
2位鉱物、金属材料卸
3位人材派遣業
4位不動産業
5位機械器具製造
6位運送
7位建設業
8位キャバレー・飲食店
■脱税の手段・方法等
(1) 脱税の手口としては、FX関連の脱税が大幅に増加したようです。
- 外国為替証拠金取引(FX取引)による利益の除外
- 架空の輸出免税売上とそれに見合う架空の課税仕入を計上したり、人材派遣業を中心に、本来課税仕入に該当しない人件費を課税仕入となる外注費に科目を仮装することなどによる消費税の脱税
が大幅に増加しています。申告をしなければならないが、面倒くさい・どうしていいかわからなかった。これでも立派な犯罪になるわけです。
このほか、昨年に引き続き、売上除外、架空経費の計上及び実際の収支に基づかないいい加減な所得金額による申告が見られました。
また、海外取引に関連した脱税、さらには、所得を全く申告しない無申告とする脱税なども見受けられました。
(2) 脱税によって得た利益の多くは、現金、預貯金又は外国為替証拠金として所有・管理されていたほか、高級外車や金地金の購入、あるいは関係会社等への貸付金に充てられているものも見受けられました。
(3) 脱税により取得した簿外資産等の隠匿場所は様々でしたが、
- 鉄道模型の中(現金を保管していた第三者名義トランクルームの鍵)
- 電話台下に置いた収納箱(金地金)
- 居宅浴室内の洗い場及び浴槽内に置いたスーツケースやバッグ(現金)
- 居宅敷地内の蔵や離れの床下に置いた手提げ金庫(現金)
- 居宅室外に置かれた鉄製ゴミ箱(現金)
- 居宅寝室のタンス内に吊るしたケース入り芳香剤(現金、預金等を保管していた第三者名義貸金庫の鍵)
に隠していたケースなどがありました。
■査察事件の一審判決の状況
○ 平成19年度中に一審判決が言い渡された件数は189件であり、すべてについて有罪判決が出され、執行猶予の付かない実刑判決が22人(前年より8人増加)に出されました。
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